FXの基本を理解しよう!pipsの意味と活用ガイド
FX(外国為替取引)における「pips(ピップス)」は、FXの基本的な用語の一つです。FXにおけるpipsの意味、計算方法、実際の取引にどのように影響するか、説明していきます。
FXにおける「pips(ピップス)」とは?
「pips」とは、「percentage in point」の略で、為替相場における最小単位のことを指します。為替レートは通常、小数点以下4桁まで表示されますが、pipsはその小数点以下の1単位の変動を示します。
たとえば、EUR/USD(ユーロ/米ドル)の為替レートが1.1000から1.1001に変動した場合、この変動は1 pipsの変動となります。つまり、pipsは通貨ペアの価格がどれだけ動いたかを示す単位で、取引の利益や損失を計算するための基準となります。
pipsの計算方法
pipsを計算するためには、通貨ペアの為替レートの変動を見極める必要があります。例えば、EUR/USDのレートが1.1000から1.1010に変動した場合、これをpipsで表すと10 pipsの変動となります。この計算方法は、通貨ペアのレートが小数点以下4桁の場合に適用されます。
例1:EUR/USDの場合
- 初期レート:1.1000
- 変動後のレート:1.1015
- 変動幅 = 1.1015 – 1.1000 = 0.0015 → 15 pips
例2:GBP/JPYの場合
GBP/JPYの場合、小数点以下2桁まで表示されることが一般的です。もしGBP/JPYのレートが150.25から150.35に変動した場合、この変動は10 pipsです。
pipsと通貨ペア
通貨ペアによって、pipsの計算方法は多少異なる場合があります。最も一般的な通貨ペアでは、小数点以下4桁まで表示されることが多いため、pipsはそのまま小数点以下4桁目を指します。しかし、JPY(日本円)を含む通貨ペアは小数点以下2桁目まで表示されるため、pipsも2桁単位で計算されます。
例:EUR/USD(小数点以下4桁)
- EUR/USDのレートが1.1000から1.1010に変動した場合、10 pipsの変動。
例:GBP/JPY(小数点以下2桁)
- GBP/JPYのレートが150.25から150.35に変動した場合、10 pipsの変動。
pipsとロット数
ロット数とは、FX取引における取引単位のことを指します。1ロットは、通常1万通貨(ミニロットの場合は1,000通貨)に相当します。ロット数を増やすことで、1pipsあたりの金額が増えることになります。
例:1ロット(1万通貨)の場合
- EUR/USDの為替レートが1.1000から1.1001に変動した場合、1pipsの変動は10ドルとなります。
例:0.1ロット(1,000通貨)の場合
- 同じく1pipsの変動は1ドルとなります。
つまり、ロット数を増やすと、1pipsあたりの利益も増えるため、取引のリスクやリターンが変動します。自分の資金に合ったロット数を選ぶことが重要です。
pipsと取引結果の関係
利益を得る場合
- EUR/USDのレートが1.1000から1.1050に変動した場合、50 pipsの利益が得られます。
- もし0.1ロット(1,000通貨)を取引していた場合、この50 pipsの変動により、50ドルの利益が得られます。
損失を出す場合
- 同様に、EUR/USDのレートが1.1000から1.0950に変動した場合、50 pipsの損失が発生します。
- 0.1ロットの場合、50 pipsの変動で50ドルの損失となります。
Pips計算機
エントリー価格、エグジット価格、1Pipsあたりの単位※1を下記に入力するとPips数の計算ができます。
※1 USD/JPYやEUR/JPYなどのクロス円は「0.01」、GBP/USD、EUR/USDなどのドルストレートの通貨は「0.0001」を入力してください
まとめ
FXにおける「pips」は、為替相場の変動を測るための最小単位であり、取引の利益や損失を計算する上で欠かせない指標です。
市場のボラティリティやリスクを十分に理解し、適切なロット数を選ぶことが重要です。