自作EAでFXトレードの自動化!運用成績とEA運用の心得
USDJPY TREND M5 Paladin Ver11.0
自作した自動売買ツール(EA)の実績をご紹介します。
EAの詳細
総利益と年間利益率の魅力
このEAの総利益は約 227,013ドルに達しています。(バックテスト)さらに、年間平均利益率が驚異の 173.53% を記録。資産を約2倍に増やすペースで運用できる可能性を示しています。
また、複利ベースの年間成長率(CAGR) も25.37%という堅実な数字を達成しています。
ストップロス(SL)も14.5に抑え、ポジション数は1つのみ持つEAのため、よくあるSL値を大きくしてPFが良いように見せたり、複数のポジションを一度に持つことで、総合的な利益額が増えたように見せかけるたりというようなことは一切しておりません。ナンピンやマーチンゲールも使用せず、MT4などに標準搭載のインジケーター(移動平均、MACDなど)のみで作成したEAです。
リスク管理:ドローダウンとシャープレシオ
リスク管理の観点でも、このEAは比較的健全なバランスを持っています。
- 最大ドローダウン:$2,689.71(11.66%)
- シャープレシオ:0.09
ドローダウンが抑えられているため、リスクを最小限に抑えながら運用することが可能にしています。
勝率と取引特性
このEAの勝率は45.73%ですが、重要なのは損益比率(Profit Factor)が 1.93 である点です。
- 最大利益:$4,998.7
- 平均利益:$155.40
- 平均損失:$68.13
最大の特徴は、「小さなリスクで効率的に利益を追求する」点です。平均勝ち額が平均負け額の2.27倍というリスク/リワード比が、それを裏付けています。
また、年間の運用日数が225日(61.6%)であり、停滞期間を最小限に抑えつつ、安定したパフォーマンスを発揮しています。
信頼性指標
- 期待値(Expectancy):34.19
- Rエクスペクタンススコア:254.93
- SQNスコア:5.3
EAを運用するにあたっての心得
上記の通り成績良好なEAですが、人間の体と同じでどんなEAでも停滞期、不調期は必ず来ます。
上図は本ページで紹介しているEAのバックテストによる月間損益を示したものです。(1ロット)2024年度は年間の成績ではマイナスにはなっていませんが、7月から10月までの4か月間全く利益が連続してでなかった月が発生しています。ここで筆者は焦ってしまい、裁量トレードで補完しようとしましたが余計にマイナスが膨れてしまいました。経験者としてEAを運用する際は下記の3つの心得を守っていれば堅実なトレードを行えるでしょう。
心得1:運用資金は必ず生活資金ではなく余裕資金でトレードをする。(不調期であっても余裕のある心で見守る)
心得2:EAが不調期であっても焦って手法を変えたり、無根拠な裁量トレードをしない。
心得3:販売されているEAを購入する場合は少なくとも1000回以上バックテストの成績が公表されているものを選ぶ。(取引回数が少ないEAはまぐれで好成績を出している期間である可能性もあるため、本質が見抜けない)
自作EAのメリットは自分の手法をそのままトレードに反映できる一方、安定したEAを作るにはそれなりの知識、アイデアと時間が必要です。
販売EAのメリットは購入すればすぐにトレードに活用できる一方、販売者の力量に全てを左右されてしまう点は気を付けなければいけないです。
EAとは?
EAは、MetaTrader(MT4やMT5)で動作する自動売買プログラムです。
トレーダーの戦略をプログラムに落とし込み、手動トレードの負担を軽減する役割を果たします。
- 利点
- 感情を排除したトレードが可能
- 24時間稼働でチャンスを逃さない
- バックテストで戦略の有効性を確認できる
- 欠点
- 市場の急変動に対応が難しい
- プログラムの設計ミスが大損につながる
EA自作のメリット
EAを自作することで、以下のようなメリットが得られます。
- カスタマイズ性: 自分のトレードスタイルや市場分析に基づいたプログラムを作れる。
- コスト削減: 市販のEAを購入するコストを節約できる。
- スキル向上: プログラミングや戦略構築のスキルが身につく。
EA自作に必要なスキル
EAを自作するには、以下のスキルが必要です。
- プログラミング知識
- MetaTrader用のMQL言語(MQL4/MQL5)
- 基本的なアルゴリズムの理解
- FXの基礎知識
- 為替市場の仕組み
- テクニカル分析とファンダメンタル分析
- トレード戦略の設計力
- 利益確定(Take Profit)や損切り(Stop Loss)の設定
- トレンドフォローやレンジ相場の対応方法
EA自作の注意点
- リスク管理
- 過度なロットサイズを避ける。
- 明確な損切りルールを設定。
- マーケット状況の変化
- 過去のデータが未来を保証するわけではない。
- 継続的な戦略の見直しが必要。
- 過剰最適化の危険性
- 過去のデータに合わせすぎると、実際の運用で失敗する可能性が高まる。
まとめ
EA自作は、FXトレードを効率化し、利益を最大化する可能性を秘めています。ただし、リスク管理や継続的な改善が成功の鍵です。
自分だけのオリジナルEAを開発してみましょう。