ポジポジ病とは、頻繁にポジションを持ちたくなる心理状態のことを指します。特に初心者に多く見られる傾向で、利益を追い求めるあまり取引頻度が異常に高くなり、結果として損失を招くことが多い問題です。
FX ポジポジ病の主な原因

1. 損失を取り戻したい心理
損失が出た後、それを取り返そうとして無理なトレードを重ねると、さらに損失が拡大することがあります。これがポジポジ病の代表的な原因の一つです。
2. 利益を逃したくない(FOMO)心理
相場が動いているのに自分がエントリーできていないと、チャンスを逃しているという焦りから、無理にポジションを持とうとする心理が働きます。
3. トレードに依存する心理
トレードそのものに刺激や快感を感じるようになると、取引が娯楽や依存症のようになり、頻繁に取引を繰り返すようになってしまいます。
4. SNSや情報過多による焦り
SNSやインターネット上の情報に影響を受け過ぎて、他のトレーダーの成功を見て焦りを感じ、自分も同じようにトレードを重ねてしまうことがあります。
FX ポジポジ病の症状

ポジポジ病に陥っている場合、次のような症状が現れます。
- 根拠のないエントリーが増える
- 損失が続いても取引を止められない
- 常にポジションを持っていないと落ち着かない
- チャートを見る頻度が異常に高い
- リスク管理が甘くなる(ストップロスを設定しない、または頻繁に変更する)
- トレードの計画性がなくなる
ポジポジ病を克服するための具体的な方法

1. 明確なトレードルールを設定する
まず、自分なりのトレードルールを明確に設定しましょう。エントリーとエグジットの条件をしっかり決め、そのルールを絶対に守るよう努めます。
- 使用するテクニカル指標
- エントリーの条件
- 利益確定と損切りのルール
- 一日の取引回数や損失許容額
これらを事前に決め、必ずルールに従うようにすることで感情的な取引を防ぎます。
2. トレード日誌をつける
トレード日誌を記録することで、自分がどのような心理状態でトレードを行ったかを客観的に振り返ることができます。日誌には以下のような項目を記録します。
- エントリーした理由
- 利益確定・損切りの根拠
- トレード中の心理状態
- 結果とその反省
日誌を振り返ることで、自分の心理状態を客観的に把握し、無駄な取引を避けるきっかけを作れます。
3. チャートを見る時間を制限する
ポジポジ病の多くは、チャートを頻繁にチェックすることが原因です。チャートを見る時間を制限し、特定の時間帯だけトレードを行うようにしましょう。たとえば、下記のような具体的な制限を設けます。
- 「東京時間のみ取引する」
- 「ロンドン市場オープンの時間だけ」
- 「1日2回だけ相場チェックする」
4. 損失を受け入れるマインドセット
トレードには必ず損失が伴うという事実を受け入れることが大切です。完璧なトレードは存在しません。小さな損失を許容することで、損失を取り戻そうと焦る行動を避けることができます。
5. トレードの教育を続ける
トレードの教育や学習を継続することで、自信をつけ、根拠のある取引を行えるようになります。無駄な取引を減らし、勝率を高めることが可能になります。
FXポジポジ病を予防するための習慣

ポジポジ病にならないための良い習慣もあります。
- 運動や趣味の時間を持つことでトレードから離れる時間を作る
- FX以外の副業や活動を行う
- 十分な睡眠をとり、健康的な生活を心がける
- SNSなどで無駄な情報に振り回されない
- 定期的にトレードを休む日を作る
まとめ

ポジポジ病は、誰でも一度は経験する可能性のある心理的な課題です。重要なのは自分の心理状態を客観的に把握し、明確なルールと自己管理を徹底することです。
上記の具体的な対策を日々実践し、感情的な取引を避けることで、長期的に安定した収益を上げることができるようになります。FX取引で成功を目指すなら、ポジポジ病との付き合い方を真剣に考えて取り組んでいきましょう。