FX注文方法ガイド:初心者でも失敗しない!全注文スタイル解説

FX(外国為替証拠金取引)に興味を持った多くの人が最初に戸惑うのが、「注文方法の多さと使い分け方」です。
- 「成行注文って何?」
- 「指値と逆指値の違いがわからない」
- 「IFO注文って難しそう…」
こうした疑問は、誰もが最初に通る道です。ですが、FXで継続的に利益を出すには、「注文方法の理解」こそが最重要ポイントになります。
FXの注文とは?仕組みと役割を理解しよう

FXでの注文とは、あなたの「売買の意思」を市場に伝える手段です。
- 「今すぐ買いたい」→ 成行注文
- 「この価格になったら売りたい」→ 指値注文
- 「一定価格に下がったら損切りしたい」→ 逆指値注文
つまり、「どの価格で」「いつ」「どう売買したいか」という戦略的な意志を実行に移すための設定です。
適切な注文方法を使いこなすことで、ストレスの少ない自動売買スタイルも実現可能になります。
注文方法一覧:基本から複合まで
FXでは多くの注文方法が存在しますが、大きく分けると以下の通りです。
注文方法 | 概要 | 難易度 |
---|---|---|
成行注文 | 現在の価格で即時売買 | ★ |
指値注文 | 指定価格で売買(有利な価格) | ★ |
逆指値注文 | 損切りやブレイクアウト狙い | ★★ |
IFD注文 | 新規注文が成立後に決済注文 | ★★ |
OCO注文 | 利確と損切りを同時にセット | ★★★ |
IFO注文 | IFD+OCOのフル自動管理 | ★★★ |
初心者のうちは「成行」「指値」「逆指値」から覚え、慣れてきたら「IFO注文」などで自動売買要素を取り入れるのが理想です。
成行注文:最速で取引したい人向け

特徴
- 相場の流れに即乗れる
- チャートを見ながらの手動取引に最適
- レートの変動によってスリッページ(注文価格とずれる)も起きやすい
使いどころ
- ニュースや経済指標で急騰・急落している場面
- 短期トレーダー(スキャルピング)におすすめ
指値注文:待ち構えて有利にエントリー

特徴
- 今のレートより有利な価格を「予約」
- 指定価格に届かない限り注文は未成立(=リスク管理にも)
例
- 現在のドル円が145円 →「144円になったら買いたい」→ 指値買い
注意点
- 価格が到達しないと成立しないため、チャンスを逃すこともある
逆指値注文:損切り・順張りトレードに不可欠

特徴
- 現在の価格よりも不利な価格で注文を出す
- 主に「損切り」または「ブレイクアウトエントリー」に使う
例
- 145円で買ったポジション→ 143円で損切り(逆指値売り)
- 抵抗線146円を上抜けたら買いたい→ 逆指値買い
メリット
- 自動損切りで資金を守る
- トレンドに乗る戦略に最適
IFD注文:トレードを自動化したい人向け

IFD(If Done)は、「もし買えたら、決済はこうしてほしい」といった2段階の注文です。
例
- 144円で買いたい(指値)
- 146円で利確したい(指値売り)
→ 新規注文が成立したら、決済注文が自動で発動
メリット
- チャートに張り付かずに済む
- 決済忘れを防げる
OCO注文:利確&損切りをセットして安心

OCO(One Cancels the Other)は、「2つの注文のうち、どちらかが成立すればもう一方をキャンセルする」仕組みです。
例
- 145円で買ったポジション
- 146円で利確(指値)
- 143円で損切り(逆指値)
→ どちらかが約定すればもう一方はキャンセルされる
メリット
- リスクとリターンを同時に管理
- 自動化とリスク管理が両立できる
IFO注文:プロ級の戦略設計ができる注文方法

IFO(IFD+OCO)注文は、新規+利確+損切りの3点セットが可能な万能注文。
例
- 144円で新規買い(指値)
- 146円で利確(指値売り)
- 143円で損切り(逆指値売り)
→ すべて一括で設定可能、ポジション管理が非常に楽
メリット
- 忙しい人・兼業トレーダーに最適
- 感情に左右されないトレードが可能
注文方法の使い分け戦略
パターン別おすすめ
トレードスタイル | おすすめ注文方法 |
---|---|
短期スキャルピング | 成行注文 |
中期スイング | 指値+逆指値 or IFO |
長期ポジショントレード | 指値+OCO |
忙しい社会人 | IFO注文で自動管理 |
注文時の注意点とリスク管理

- スリッページ:成行注文は滑る可能性あり
- 指値・逆指値の設定ミス:意図しない損失
- 過信しすぎない:自動注文でも相場の変動には限界がある
- ロット数管理:大きすぎる取引は命取り
特に、逆指値を使わない=無防備。損切りを入れない人はFX市場から早々に退場してしまいます。

注文方法に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 注文をキャンセルできますか?
→ 未約定(成立前)なら可能です。
Q2. 損切りを入れると勝てない気がします…
→ 損切りは「防御」。勝つために資金を守る行為です。
Q3. IFO注文は初心者にも向いてますか?
→ むしろ初心者こそ使うべきです。感情的なミスを防ぎます。
まとめ

FXの注文方法を理解することは、「戦うための武器を正しく使いこなすこと」と同じです。
あなたのライフスタイルや相場観に応じて、注文方法を柔軟に使い分けましょう。そして何よりも、「損切り設定の習慣化」を忘れずに!