【FX】Standard Deviationの使い方

目次

Standard Deviationとは?

Standard Deviation(標準偏差)は、価格の変動幅を数値化するテクニカル指標で、

相場のボラティリティ(変動性)を測定する際に用いられます。

値が大きいほど価格の変動が大きく、値が小さいほど変動が小さいことを示します。

これにより、トレンドの強さや相場の安定性を判断する材料となります。

Standard Deviationの値が高い場合はトレンドが強く、

低い場合はレンジ相場である可能性が高いとされます。

単独での使用では方向感を確認することができないため、

他の指標と組み合わせて総合的に分析することが重要です。

MT4でStandard Deviationの導入方法

MT4を起動する
MT4を立ち上げ、トレードに使用するチャートを開きます。

挿入メニューからインジケーターを選択
上部メニューの「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「Standard Deviation」を選択します。

パラメータを設定する

期間: 初期設定は20ですが、好みに応じて調整します。

適用価格: 通常は「Close(終値)」を選択します。

必要に応じてラインの色やスタイルを変更できます。

チャートに適用
設定が完了したら「OK」をクリックします。Standard Deviationが選択したチャートに表示されます。

動作確認
Standard Deviationが正しく表示されていることを確認し、トレードに活用してください。

Standard DeviationのEA作成例

EAつくーるWeb版にアクセス

GogoJungleのマイページにログインし、左側メニューの「開発する」から「EAつくーる」を選択します。

※なお、EAつくーるをお持ちでない方は別途ライセンスを購入してください。

基本項目の設定

EA名: 任意の名前を入力します(例: Standard DeviationEA)。

ロット数: 取引するロット数を設定します(例: 1)。

損切り: ストップロスの値を入力します(例: 50ピップス)。

利食い: テイクプロフィットの値を入力します(例: 100ピップス)。

スリッページ: 許容するスリッページの値を設定します(例: 3)。

コメント: 取引時のコメントを入力します(任意)。

オプションの設定

必要に応じて、トレーリングストップや取引時間の制限などのオプションを設定します。

今回はシンプルな設定のため、特にオプションを追加しません。

トレード戦略の概要

今回は移動平均線のゴールデンクロス、デッドクロスでエントリーするEAに

Standard Deviationでボラティリティが

一定の値を超えた場合にエントリーするようにフィルタリングします。

買いエントリー条件:25日移動平均線が75日移動平均線とゴールデンクロスし、

Standard Deviationが0.3以上の場合買いエントリー。

売りエントリー条件: 25日移動平均線が75日移動平均線とデッドクロスし、

Standard Deviationが0.3以上の場合売りエントリー。

決済条件: 利益確定(テイクプロフィット)と損切り(ストップロス)を設定。

買いエントリーの条件

「条件1の設定」をクリックし、以下のように設定します。

インジケーター: 移動平均線

時間足: 1時間足

計算期間: 25

計算位置: 2(2本前のローソク足)

条件: 「<」

インジケーター: 移動平均線

時間足: 1時間足

計算期間: 75

計算位置: 2(2本前のローソク足)

設定後、「OK」をクリックします。

+ボタンを押して「条件2の設定」をクリックし、以下のように設定します。

インジケーター: 移動平均線

時間足: 1時間足

計算期間: 25

計算位置: 1(1本前のローソク足)

条件: 「>」

インジケーター: 移動平均線

時間足: 1時間足

計算期間: 75

計算位置: 1(1本前のローソク足)

設定後、「OK」をクリックします。

ここからStandard Deviationのフィルタリング条件を入力するため、

+ボタンを押して「条件3の設定」をクリックし、以下のように設定します。

インジケーター: Standard Deviation

時間足: 1時間足

計算期間: 20

計算位置: 1(1本前のローソク足)

条件: 「>」

: 0.3

売りエントリーの条件

「条件(OR)」をクリックし、「条件4の設定」「条件5の設定」「条件6の設定」を追加します。

「条件4の設定」をクリックし、以下のように設定します。

インジケーター: 移動平均線

時間足: 1時間足

計算期間: 25

計算位置: 2(2本前のローソク足)

条件: 「>」

インジケーター: 移動平均線

時間足: 1時間足

計算期間: 75

計算位置: 2(2本前のローソク足)

設定後、「OK」をクリックします。

+ボタンを押して「条件5の設定」をクリックし、以下のように設定します。

インジケーター: 移動平均線

時間足: 1時間足

計算期間: 25

計算位置: 1(1本前のローソク足)

条件: 「<」

インジケーター: 移動平均線

時間足: 1時間足

計算期間: 75

計算位置: 1(1本前のローソク足)

+ボタンを押して「条件6の設定」をクリックし、以下のように設定します。

インジケーター: Standard Deviation

時間足: 1時間足

計算期間: 20

計算位置: 1(1本前のローソク足)

条件: 「>」

: 0.3

これですべての入力が完了しました。

EAの作成とダウンロード

設定が完了したら、画面上部の「MT4 EA作成」または「MT5 EA作成」ボタンをクリックし、

EAをダウンロードします。

MT4への導入

ダウンロードしたEAファイルをMT4の「Experts」フォルダにコピーします。

「Experts」フォルダはMT4上部の「ファイル」→「データフォルダを開く」→

「MQL4」フォルダの中にあります。

Standard Deviationは単独では方向性を示さないため、

他のテクニカル指標と組み合わせることが必要です。

リアル運用の前に、デモ口座で十分なバックテストとフォワードテストを行い、

EAの動作を確認してください。

Standard Deviationのその他利用例

①トレンド終了のタイミングを計る

Standard Deviationの値が一定数上昇してから下降してきた場合はポジション決済を検討する。

②ボリンジャーバンドとの組み合わせ

Standard Deviationは、ボリンジャーバンドの計算基礎となる指標で、ボリンジャーバンドの幅が広がると、

Standard Deviationの値も上昇し、押し目の判断材料として活用も可能です。

Standard Deviationは、トレンド発見、リスク管理、エントリー、エグジットの判断材料として多様に応用できます。
他の指標と組み合わせることで、より精度の高いトレードを目指してみましょう。

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