「EAつくーるでローソク足がボリンジャーバンドにタッチした時にエントリーするEAの作り方」
前回はMACDとMACDシグナルのゴールデンクロス、デッドクロスでエントリーするEAの作り方を説明しました。
前回記事「EAつくーる作成例 MACDクロスでエントリーするEAの作り方」
今回はボリンジャーバンドとローソク足を利用した自動売買EAの基本的な作り方を説明します。
最初にログインすると基本設定が表示されます。ここの説明はヘッダーメニューの
「EAつくーるについて」で説明していますので、省略します。
次に「ポジション1」というタブがあるので、クリックします。
今回作成するのは
「ローソク足がボリンジャーバンドの-2σにタッチした場合、買いエントリー」
「ローソク足がボリンジャーバンドの+2σにタッチした場合、売りエントリー」
となります。
FXを始めて間もない方は、ボリンジャーバンドって何?っていう方もいると思いますので、
外部リンク「ボリンジャーバンド(FXTF)」をご覧ください。
ボリンジャーバンドは-1σ、-2σ、-3σ、中心線、+1σ、+2σ、+3σという形で構成されています。
価格が-1σから+1σの間に収まる確率は68%
価格が-2σから+2σの間に収まる確率は95%
価格が-3σから+3σの間に収まる確率は99%
主にトレーダーで利用されるのは-2σと+2σになりますので、今回はこちらを利用します。
※作成するのは逆張り手法になります。
買いエントリーの条件
売買条件1:2本前期間20のボリンジャーバンド -2 <2本前のローソク足終値の場合、買いエントリー
売買条件2:売買条件1に加えて1本前期間20のボリンジャーバンド -2 > 1本前のローソク足終値※<>の向きに注意しましょう。これで買い条件はできあがりました。
売り条件は逆条件を入力すればいいので、
売買条件3:2本前期間20のボリンジャーバンド +2 >2本前のローソク足終値の場合、売りエントリー
売買条件4:売買条件3に加えて1本前期間20のボリンジャーバンド +2 < 1本前のローソク足終値
時間足・・・ここではデフォルトの「現在の時間足」となっていますが、15分足、1時間足、4時間足などのボリンジャーバンド、ローソク足を利用したい場合はここで指定します。
計算期間・・・ここではボリンジャーバンドの計算期間を指定します。デフォルトの計算値の20の他にも9、21、15が使われることがあります。
偏差・モード・・・偏差を2、モードを-σとした場合-2σとなります。
計算位置・・・現在の最新のローソク足の位置から何本前の値を計算に使うかを指定します
これでエントリー条件の入力が終わりました。オプション機能タブは、
「EAつくーる作成例 移動平均線2本クロスでエントリーする自動売買EA」の記事中で少し触れていますので、こちらをご覧ください。
最後に決済については主に3つの方法から選択します。
①ストップロス(損切)、テイクプロフィット(利益確定)の値を入力して決済。 ※「基本設定」タブのストップロス、テイクプロフィットに値を入力します。
②ストップロス(損切)、トレーリングストップ(TP)の値を入力して決済。 ※「オプション機能」タブの「トレーリングストップ」を利用します。
③条件式を指定して損切、利益確定をする。※移動平均線、MACD、ADX、ポリンジャーバンド等々を利用して決済することができます。
ちなみに①を利用して「基本設定タブ」のストップロスを15、テイクプロフィットを30で設定したEAのバックテストの結果です。(1万通貨でテスト) ※5分足にEAを適用
ドローダウン67%とこのままではちょっと厳しいですね。
ちなみに「自作EA一覧」に掲載している③USDJPY SCAL M5のコアはボリンジャーバンドを
利用したものになっています。今回は単純にSL・TP値で設定しているので、
決済方法にテクニカルを使用したり、エントリー条件にフィルターをかけてあげれば実用的なEAを作れる可能性があります。
次回は一目均衡表の基準線、転換線のクロスを利用したEAの作成例をご紹介します。