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2018.02.04 Sun

#Kyoto

キャンパス全体がギャラリーに!<br>未来の有名アーティストに出逢える<br>『京都精華大学展2018』

キャンパス全体がギャラリーに!
未来の有名アーティストに出逢える
『京都精華大学展2018』

#アート#カルチャー#ニュース#レポート

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2月14日(水)〜18日(日)の5日間、京都精華大学キャンパスで京都精華大学展2018と題した卒業・修了発表展が行われます。これまでの卒業・修了制作は、京都市美術館や京都国際マンガミュージアムなどで発表されてきましたが、今回から舞台を大学内に統一。キャンパス全体をギャラリーに見立てて実施します。そんな、各界のクリエイターが注目する卒展の制作現場を(『ホテルニューカジカジ』で、出会った京都精華大学の先生や生徒たちとの交流をきっかけに)特別に取材させてもらえることになりました! はたして、どんな展示が見られるのか? 制作中の4組にインタビューしてきました。

 

(取材・文 / 三浦 彩 写真 / 山地憲太)

 


 

 

「あ、ここから見るんや!」みたいな

気持ち良さを感じてもらえたら。

 

デザイン学部  ビジュアルデザイン学科

デジタルクリエイションコース

野田涼平さん

 

 

―体育館の2階にあるトレーニングルームが展示場所なんですね。

 

野田:今年の頭ぐらいに、デザイン学部の展示場所が体育館になるって聞いたんですけど、僕の作品って場所に依存するから、体育館だとのっぺりしちゃって楽しくないなぁと。先生に相談したら、建物内なら別の部屋を使っていいよって言われたんで、ここを選びました。結果、僕だけの個展になっちゃうんですけど(笑)。 ゼミの課題でも、ずっと映像をつくってたんですけど、もっと枠から出たい、レベルアップしたいって思いがあって、モニタの新しい使い方を追求してたんですよ。それでモニタを透過ディスプレイみたいにして、一点の方向から見たらモニタ映像と現実の情景が合うみたいな手法に辿り着いた感じです。

 

 

―あ、確かにバッチリ合うポイントがありますね! 動きも面白くて、ずっと見てたくなりますけど、どんな発想から?

 

野田:僕、図形とか動かすのがすごく好きで。今回、モチーフにしてる器具とかって、横から見ると長方形だけど、真上から見ると正方形だったりするじゃないですか。その形を写真から抽出して、動かしてます。どういうモーションをさせるか悩んだんですけど、運動する場所なんで、めっちゃ元気がいい、かわいい、ポップな映像に仕上げました。

 

 

 

 

――大きいモニタからiPadまで、合計7台使ってるんですね。

 

野田:モニタを地べたに置いて上から見るって行為、なかなかしないでしょ。歩いてるうちにパッと気づいて、「あ、あった。動いてる!」みたいにできたらなって。卒展までにはまだ少し時間があるので、もっと細かいモーションも入れて、密度を濃くして、ブラッシュアップさせていきたいなと。

 

 

――写真にノイズがかかってるのもいいですね。どういう見方してもらいたいですか?

 

野田:それ気づいてもらえたのめっちゃうれしいですね! 静止画だとのっぺりしちゃうんで、動画感を出したくて、軽くノイズをのっけてるんです。そういう発見とか、「あ、ここから見るんや!」みたいな、映像と現実がシンクロした時の気持ち良さとかを味わってもらえたらうれしいですね。あとは映像かわいいなって思ってもらえたら。楽しく見てもらえたら充分です。

 

 

――卒業後はどうされるんですか?

 

野田:映像一本でやっていけたらなって。もともとはグラフィッカーになりたいと思ってたんですけど、3年になって映像の授業で井口皓太先生と出会えて、先生がつくった作品にもバリバリ影響受けて。今も先生のお仕事を手伝ったり、映像制作会社からお仕事もらったりして、ミュージックビデオだったり、広告の映像だったりつくってるんですけど、そういうのを広げていけたらいいなと思ってます。

 

 

 


 

 

京都精華大学展  CONTENTS

卒展期間中は、学生たちが制作したTシャツ、缶バッチ、バッグ、ステッカーなどのオリジナルグッズを買える期間限定ショップ「セイカマーケット」がオープンします。(@本館1階ラウンジ)

 


 

 

瞬間的な思いつきで描くと、

自分を飛び越えたものが生まれるんで。

 

デザイン学部  イラスト学科  イラストコース

坂口隼人さん

 

 

―うわ、めっちゃいいですね! すっごい自由な感じですけど、どっから取りかかったんですか?

 

坂口:せっかくなんで大きいのを描こうと思って。今回、体育館にパーテーションを立てて飾るんですけど、その仮設の壁と同じサイズで壁画みたいにしたいなと。シハチって規格(4尺×8尺=1,219mm×2,438mm)の板を3枚買ってきて、最初は寝かせた状態で適当に絵の具を…ジャクソン・ポロックみたいにビャーッとやって、また白で消して、描いて消してを繰り返して。それを今度は立てた状態で描いてる最中です。寝かせてるのと立ててるのとで全然、自分の身体の動きとかも変わってくるから面白いなと。

 

 

 

 

―じゃあ寝かせて描いてたのは、白の向こう側にうっすら見えてる…。

 

坂口:そうですね。どんどんレイヤーを重ねてく感じで、最初のほうのやつはほぼ残ってなかったりするんですけど。ここにいろんなサイズの作品を掛けていくんですが、それも掛けたり外したりを繰り返して。掛ける作品も同時進行でつくってます。 壁画ってなると、大きい分、何描いてもいいな~と思ったんで、あんまなんも考えず、思いついたものを描いて、消そうかなと思ったら消して。11月頃から取りかかってるんですが、それぐらいの気軽さのほうが、ずっと続けられるだろうと。いつ終わってもいいですし、終わらなくてもいいですし。まだまだこれからです。

 

 

―そのスタイルって昔からですか?

 

坂口:意図的にやり始めたのは、4年生になってからですね。瞬間的な思いつきで描いたものって、自分から離れてるっていうか、飛び越えたイメージが生まれたりするんで、それも面白いなと。自分の経験とか記憶とか、潜在的な意識からポワンッと出てくるものを探れる描き方なんじゃないかと思って。

 

 

 

 

―制作中に聴いてる音楽が影響したりもするんですか?

 

坂口:音楽もあるっすね。今かけてるマインド・デザインのような、ゆったりとしたヒップホップみたいなのが多いんですけど、かわいい感じの歌のあるやつも聴くし。YouTubeで流してるミュージックビデオに刺激されたり。音楽以外でも、美術作品はもちろん、アニメも好きだし。先輩たちの影響も大きいですね。1年の頃から目をかけてもらって、グループ展に誘ってもらったりしてたんですが、毎日ずっと教室にこもって描いてる人ばっかでしたし、その取り組む姿勢に触発されたっていうか。自分のスタイルに悩んだ時期もあったんですが、つくり続けるしかないなって思えたんで。

 

 

―それで多作なんですね。グッズのモチーフにしてほしいのがいっぱいありますね。

 

坂口:この絵を何かに使いたいって話はめっちゃありがたいですね。Tシャツにしたいなとか、ポスターにして部屋に飾りたいなとか、それぐらいの作品がいいなって。有名どころでいうと、草間彌生さん奈良美智さんとか…個展を見に行ったときに思ったんですけど、美術に関係してない一般の人も喜んでて、これこそアートかなって。みんなが好きになってくれる感じのものができればうれしいですね。

 

 

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